- 処理したいトラックにインサートする。
- インサート位置はエキスパンダーより後。
- 物理エンジンはわかりやすいHeavyを推奨。
- ASSISTボタンを押し、NORMAL(単一処理で自然にかける用途)かADVANCED(後段にコンプをブレンドするか、タイトなサウンドを目指す用途)を適用する。
- プリセットを選ぶ場合はプリセットネームの後ろにADVがついている場合にはプリセットを選択後、ASSISTからADVANCEDを適用する。
- 波形表示画面を見ながらエフェクトの掛かりをチェックし、いい感じになったらAUTO GAINでレベルを整える。
- MIXノブを使いながらDRY/WETを積極的に使って各種パラメータを好みで操作し、レベル調整にAUTO GAINを利用する。
波形表示ウィンドウをクリックしてポーズをかけ、ブレンド状況を目でよく見るのも効果的です。
- サウンドメイク時にもFORCE、DAMPING(派手にするとリダクション開始位置より上がり、HOLDゼロ、Release最短で特性が顕著)の値を積極的に使う。
⭐ わからなくなったら
RANGEを「どのくらいハードに叩きつけたいか」という感覚で8-20あたりの範囲で設定してトラックを再生しながら「INT AUTO」を押してください。
その上で、NORMAL、ADVANCEDを比べてください。もしくはHOLDなし、RELEASE最短にしてみてください。
⭐⭐ KNEEコントロールの醍醐味
KNEEノブの中心をダブルクリックするとノブがポップアップします。
この時、設定されたRANGEに対してエフェクトのかかり方が設計通りの期待値の範囲であればKNEEノブの赤いアークライトが光ります。
この状態は積極的にKNEEを使って音をコントロールできる状態を指しており、KNEEを反時計回りに回すとタイトでエフェクト感のある挙動、時計回りに回すと自然で馴染む挙動となります。
このKNEE操作で様々な楽器の配置においていわゆる響きやノリをダイレクトに調整できます。
極端な設定を作ってブレンドしていくと良いです。
この使い方はドラムのみならず、マスタートラックですら有効です。
この操作が本プラグインの醍醐味です!!
⭐⭐⭐ 音価制御におけるRELEASEタイムの重要性
コンプレッサーの代名詞と言って過言では無いモデルはおそらくUREI1176です。
ATTACKを一番遅くして、RELEASEを一番速くする設定でRATIO8か4で使うというのが一般的だと思います。
このATTACKタイムがとてつもなく速いというのはご存知でしょうか?
一番速くて0.02ms、一番遅くても0.8msという想像を絶するスピードです。
ではリリースの最短は?
これは50msとなります。(最大は1100ms)
これをドラムやボーカルにかけた時にトランジェントから見たら何が起きているのか?
高速なリダクションからの高速な立ち上がり、つまりは「トランジェントの形成」に他なりません。
もちろん大きな音を抑えるという側面を無視するわけでは無いのですが、コンプレッサーの用途について長年そちらにフォーカスが向きすぎていた事は近年話題となっています。
教則本なんかでは当たり前に語られてきた「音量を均一化する」「音に迫力を出す」といった表現から一歩進む時が来ています。
こういったトランジェントの形成はコンプレッサーの場合アップワードエキスパンダーと異なり、明らかなエフェクトとして機能します。
もちろん1176のように短いATTACKタイム、素早いRELEASEタイムでキックやスネアのトランジェントを再形成するのにも使えます!
そもそもドラムは叩きつけと反動の作用を強く感じる楽器ですので相性は抜群です。
EVERTONE COMPRESSORはこのような使い方のときに役立つ2つのRELEASEモードを用意しており、BOX(機材的なキッチリ止まる挙動)とAIR(加速度を伴って解放される挙動)から音楽的にマッチしたものを選んでいただけます。
この際RELEASEタイムは当然どの音符でRELEASEを終了するかを目安に設定します。
例えばRELEASEを4分音符に設定してリダクション量を8-12dB程度まで深めにかけた場合、全体が4分音符でうねるのを感じていただけると思います。
EVERTONE COMPRESSORの場合はRANGEをリダクションしたい値にしてからINT AUTOで大体最適な値にアジャストしてくれます。
当然このままだと使えないのですが、これをMIXノブでDRY/WETブレンドすると話は別です。
ミックス全体をリリースタイムで設定した音符の波で粘らせるまさにお手本のようなGLUE効果が得られます。
マスターコンプでのグルー効果はトラック全体に対するトランジェントの調整と見てとれなくもない効果が起きていたと言う事です。
そうなるとマスターにテープやテープシミュレーターを使う場合もやはり回転数でトランジェントが変化し、マスター全体に対してトランジェントを調和させる方向に働くためまとまったように感じていると見えなくも無いですよね??
そしてテープの回転速度についてはピッチやピッチの安定性、情報量だけでなく、ニュートンの値やエネルギーの安定性という見え方になってきたらゴールは近いです。
⭐とりあえず、難しいなと感じたらRANGEを決めてINT AUTOをかけ、リリース最短にしてアグレッシブにつかってブレンドするか、欲しいノリのリリースタイムに設定してMIXノブでブレンドしてください。
またコンプレッサーを使ったアグレッシブな効果はロック、ラウドロック、メタルなどのジャンルにおいて非常に重要です。
これらのジャンルにはFORCEなども活用した通常のコンプレッサーでは不可能なアグレッシブな叩きつけ効果も使ってみていただきたいです!
ピークに向かって叩きつける。ナチュラルかつアグレッシブなフィーリング。
ナチュラルながら設定次第でムキムキのマッスルモンスターが全力でバスケットボールを叩きつけるようなフィーリングが得られるマッシブコンプ!